ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第12巻より

2019年(令和元年)12月7日 ベストグループ道北道東一日研修 ②

なぜなら、私は「社会や人のお役に立ちたい」という気持ちで独立したからです。私は、お金儲けをしたいと思って独立したわけではなかったからです。

私は営業に出たことがなかったので、「私は、独立する前は◯◯会社の経理をしていました。営業に出たのは初めてです。よろしくお願い致します。良い仕事をさせていただきます」と、妻に文章を書いてもらい、訪問先でその文章を見せたのです。

そうすると、「そうか、頑張れよ」と言っていただき、たった二箇所の企業に断られただけで、それ以外は全部、採用していただきました。予算がないということで、ある企業から断られましたが、それでも諦めずに「近くまで寄りましたので」と言って、毎週行きました。

何度断られても、誠実だったので「君は、布団の丸洗いができると言っていたね。やってみなさい」と言われ、今のお金で数千万円の予算を出して下さったのです。妻と一緒に一生懸命に仕事をする姿を見られただけで、結果を見ずに採用して下さったのです。

言葉ではないのです。つまり、仕事というのは誠意なのです。私は、幼少期から命の存在を信じていました。そして「社会のお役に立ちたい」という気持ちで独立したので、少しは心が浄(きれ)いだったのです。

百のうち五未満の能力を顕在能力と言います。これは西洋心理学でも東洋哲学でも、そのように言われています。黒い心(人生の失敗者)や赤い心(一時的な成功者)で「この世はお金だ、お金だ」と物質を求める方は、百のうち五未満の能力(顕在能力)しか出ないのです。

そういう人は「自分は偉い」と思っているのです。このように、物質しか求めない人は良くない性質だと、インドでは言われています。そういう性質の人をよく見ると、事業をしても潰れていったり、仕事も上手くいかなかったり、病気になったりしている方が多いと思います。

なぜなら、百のうち五未満の能力しか発揮していないので、幸せが長続きしないのです。永遠の幸せは、百のうち九十五以上の能力(潜在能力)の中にあるのです。この能力を引き出すのが、白い心(浄性)とゴールドの心(純性(じゅんせい))です。

神仏や命の存在を信じる性質が、白い心、ゴールドの心です。では、神仏や命の存在を信じない方、認めない方は、百のうち五未満の能力で一生懸命に生きているのです。そして、この世のことで一喜一憂しているのです。

あなた方が、もしも仕事が悪くなったとしたら、それは「もっと成長しなさい」ということかも知れません。「目に見えない命や神仏を信じなさい」ということかも知れません。「もっと社会や人類の役に立つ人間になりなさい」ということかも知れません。

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