衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より
2019年(令和元年)5月11日 ベストグループ関西見聞会 ②
親の教えが子供の人生に大きな影響を与えるのだろうと思います。子供にとって最初の教育者は親ではないですか。当時の親は子供に命の大切さや道徳を教えたのです。
しかし今の母親は、子供に良くないことを教えるのです。「お金が一番」、「周りのことはどうでも良いから、あなたの好きなように生きなさい」と子供に教える親もいるそうです。
しかし、お金が全てではありません。「三つ子の魂百まで」と言われるように、子供が三歳までの母親の教えが間違うと、子供の人生は狂うのです。
では、「命の説明をして下さい」と今の子供たちに聞くと、果たして説明することができるでしょうか。難しいと思います。なぜなら、今の子供たちは「体が命」と思っている方が多いからです。
体が命と思っているので、体が無くなったら命がなくなると思っているのです。しかし、命とは体ではないのです。育ての母は私に「命の大きさは五分(一・五センチ)で、丸い形で、白い光を放射しているんやで」と教えてくれました。
私は四十八歳からインドで学び続けていますが、育ての母が私に教えてくれた内容は正しかったのです。インドにはヴェーダやウパニシャッドなど、数万年前の教えが存在します。
二千年前に、イエスも命という存在について説明されています。聖書の中に、「命は背骨の九番から十二番に存在する。命の大きさは一.五センチの丸い形で、白い光を放射している」と説明されています。
育ての母はクリスチャンではなかったのですが、命について知っていたのです。これが、戦争を経験した、当時の日本の母親です。しかし人間は、物質的に豊かになってくると、命の存在をだんだんと忘れていくのです。
見えるものと見えないものは表裏一体です。この宇宙は見えるものと見えないものでできているのに、どうして見えるものしか信じないのですか。
命は目に見えないではないですか。命は香りもありません。命に触れることもできません。命は話すこともできません。命を聞くこともできません。命は五つの感覚器官(目、耳、鼻、口、皮膚)に感じることができないので、否定する人が多いのです。
我々の幼少期は、目に見えない命の存在を教えられたのです。今の親は見えるものしか信じない方が多いので、子供に「お金」や「物質」に意識を向けさせているのです。
私は、この世には「成功」と「失敗」しかないと思って大きくなりました。社会的地位やお金や物質を手に入れた方は、物質社会では成功者と言われます。
※内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。